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「まだ若いから大丈夫」は危険!フレイルは40代から意識すべき理由


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その「疲れやすい」はサインかも?知っておきたいフレイルの初期兆候

「最近、なんだか疲れやすいな」「前は平気だったのに、少し歩くと息が上がる」「ペットボトルの蓋が開けにくくなった」――。そんな些細な体の変化、もしかしたら「年のせい」と片付けていませんか?実は、それらはフレイルの初期兆候かもしれません。

フレイルとは、健康な状態と要介護状態のちょうど中間にある、心身の機能が弱ってきた状態のこと。高齢者に多いと思われがちですが、実はその兆候はもっと若い年代から忍び寄っている可能性があります。特に40代、50代の働き盛り世代も例外ではありません。

見た目には健康そうに見えても、少しずつ体力や筋力が衰えていたり、食生活が偏っていたり、人との交流が減っていたりすると、知らず知らずのうちにフレイルへの道をたどっていることがあります。


健康寿命を脅かす「フレイル・サイクル」の罠

フレイルの怖いところは、その症状が単発で終わらず、負の連鎖(フレイル・サイクル)に陥りやすい点です。

例えば、

  1. 「食欲がない」と感じる日が増える
  2. 食事量が減り、栄養が不足する
  3. 栄養不足で筋肉量が減り、筋力が低下する
  4. 筋力低下で「動くのがおっくう」になり、活動量がさらに減少する
  5. 活動量が減ると、さらに食欲が落ちたり、外出機会が減って精神的な不調を招いたりする

このように、一つの症状が次の症状を呼び、どんどん悪循環に陥ってしまうのがフレイル・サイクルの罠です。このサイクルが加速すると、気づいた時には要介護状態に近づいている、ということもあり得ます。


人生100年時代を後悔しないために!今から始めるフレイル対策の「投資」

人生100年時代と言われる現代において、ただ長生きするだけでなく、健康で充実した時間を長く過ごす「健康寿命」を延ばすことが重要です。フレイル予防は、まさに将来の健康への「投資」だと考えられます。

「まだ若いから大丈夫」と過信せず、40代、50代からフレイル対策を始めることで、将来の医療費や介護費の負担を減らし、旅行や趣味など、自分のしたいことを自由に楽しめる時間を増やすことができます。

具体的なフレイル対策は、以下の3つの柱が基本です。

  1. 栄養: バランスの取れた食事、特にタンパク質を意識して摂りましょう。口の健康(オーラルフレイル予防)も忘れずに。
  2. 運動: 無理のない範囲で体を動かす習慣をつけましょう。ウォーキングや簡単な筋力トレーニングでも効果があります。
  3. 社会参加: 地域活動に参加したり、友人と会ったり、人との交流を積極的に持ちましょう。心の健康にもつながります。

もしかしてフレイル?と感じたら迷わず相談!

もし、「もしかしたら自分もフレイルの兆候があるかも…」と感じたら、ためらわずに相談してください。フレイルは、早期に気づいて適切な対策をすれば、健康な状態に戻れる可能性が十分にあるからです。

どこに相談すればいいか迷ったら、まずはお住まいの地域の「地域包括支援センター」を訪ねてみましょう。地域包括支援センターは、高齢者のための総合相談窓口で、保健師や社会福祉士などの専門職が常駐しています。フレイルに関する相談も無料で受け付けており、あなたの状況に合わせたアドバイスや、必要なサービスの紹介をしてくれます。

また、かかりつけ医や、最近増えている「フレイル外来」を設けている医療機関に相談するのも良いでしょう。


フレイルは「病気ではないけれど、放っておくと危険な状態」です。今日からできる小さな「投資」を始めることが、未来のあなたの健康寿命を延ばし、より豊かな人生を送るための第一歩となるはずです。

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この記事を書いた人

はじめまして!このブログを書いているキョウです。

生きていく上で役立つ、様々なジャンルの情報を分かりやすくお届けします。私自身も日々学びながら、皆さんと一緒に成長していけたら嬉しいです。気になることがあれば、ぜひコメントしてくださいね。

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