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なぜ高齢者は暑さを感じない?危険な体のサインとその対策

「この暑さなのに、どうして平気なんだろう?」

猛暑日でも涼しい顔をしている高齢者を見て、そう思ったことはありませんか?

「年を取ると暑さを感じなくなる」というのはよく聞く話ですが、実はこれには科学的な理由があります。そして、それは決して「体が強い」ということではありません。

今回は、高齢者が暑さを感じにくくなる理由と、それが引き起こす危険、そして周りの私たちができることについてお話しします。


目次

暑さを感じないのはなぜ?体の機能の変化

高齢になると暑さを感じにくくなるのは本当です。その主な理由は、以下の体の機能の衰えにあります。

機能の変化理由
体温調節機能の低下汗をかく機能や、皮膚の血管を広げて熱を逃がす機能が衰え、熱が体内にこもりやすくなります。
温度センサーの鈍化皮膚にある温度を感じるセンサーの働きが鈍くなります。その結果、気温の上昇や皮膚の熱さを感じにくくなります。
のどの渇きを感じにくい体内の水分が減っても、喉の渇きを自覚しにくくなります。これにより、無意識のうちに脱水状態に陥るリスクが高まります。

これらの変化は、体がうまく体温調節できていないというサインです。


暑さを感じないことの大きなリスク

暑さを感じないことは、体のSOSサインを見逃している状態です。

最も大きなリスクは、熱中症です。本人が暑さを自覚できないため、熱中症になっても気づきにくく、発見が遅れて重症化する危険性が非常に高くなります。

また、喉の渇きを感じないまま水分補給を怠ると、脱水症状を引き起こし、全身の機能に悪影響を及ぼす可能性があります。


危険なサインを見逃さない!今すぐできる対策

暑さを感じにくいご自身や、ご家族のために、意識的にできる対策をいくつか紹介します。

高齢者ご本人ができることとしては、時間を決めて水分補給をすることや、エアコンや扇風機を我慢せずに適切に使うことです。また、通気性の良い服を選ぶなど、涼しい服装を心がけることも大切です。

周りの私たちができることとしては、こまめに「暑くないですか?」と声をかけ、様子を気にかけてあげることです。また、部屋の温度計をチェックし、適切な室温に保たれているか確認したり、「これを飲もう」「何か食べよう」と水分や食事を促してあげたりすることも効果的です。


まとめ

「暑くない」という言葉は、快適なサインではなく、体がうまく体温調節できていないというサインかもしれません。

ご自身や大切なご家族の健康を守るために、このサインを見逃さず、早めの対策をすることが大切です。

みんなで気にかけて、暑い季節を安全に乗り切りましょう。

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この記事を書いた人

はじめまして!このブログを書いているキョウです。

生きていく上で役立つ、様々なジャンルの情報を分かりやすくお届けします。私自身も日々学びながら、皆さんと一緒に成長していけたら嬉しいです。気になることがあれば、ぜひコメントしてくださいね。

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